久しぶりの登場!しかしなぜ…丹後局・高階栄子(演:鈴木京香)とはどんな女性だった?【鎌倉殿の13人】 (2/4ページ)
藤原為信筆
しかし治承3年(1179年)11月の政変により後白河法皇が清盛に幽閉されると、業房は官職を解かれた上に伊豆国へ流罪にされてしまいます。
「こんなところで朽ち果ててたまるか!」
護送中に逃亡した業房。しかし間もなく捕まってしまい、平宗盛(演:小泉孝太郎)に拷問を受けた末に殺されました。
ここで遺された妻としては、普通なら夫の菩提を弔うべく出家するところ。しかしこのまま終わってなるものかと栄子は幽閉中の後白河法皇に接近します。
失意の法皇にとって彼女の存在は何よりありがたく、おまけに生来の美女とあれば寵愛するのは当然とも言えるでしょう。
冬来たりなば、春遠からじ……やがて養和元年(1181年)閏2月に清盛が亡くなり、後白河法皇は次第に復権を果たします。
同年10月に覲子内親王(きんしないしんのう。宣陽門院)を生んだ栄子はますます寵愛され、政治にも介入するようになりました。
この様子を九条兼実(演:田中直樹)は日記『玉葉』で「……朝務は偏にかの唇吻にあり……(意:朝廷のまつりごとは、ただ彼女の唇≒口添えによって決められている)」と皮肉っぽく書いています。
宮中の公卿たちも栄子を楊貴妃(ようきひ。大陸唐代における傾国の美女)になぞらえ、彼女には羨望と嫉妬の眼差しが注がれたことでしょう。