裏切り者の末路…鎌倉幕府の滅亡後、北条高時の遺児を売り飛ばした五大院宗繁【太平記】 (4/4ページ)
「裏切り者!人でなし!出て行け!」
「お前に食わせる飯などあるもんか!」
どこまで行ってもどこまで逃げても、人々は邦時を売り飛ばした悪行をしっており、誰一人として助けてくれる者はありません。
そしてついには行き倒れ、餓死してしまったということです。
終わりに以上、『太平記』巻十一「五大院右衛門宗繁賺相摸太郎事(ごだいいん うゑもんむねしげ、さがみのたろうをすかす≒だますこと)」のエピソードを紹介しました。
恩賞に目が眩んで主君を裏切ったものの、その不忠により結局は非業の末路をたどった事例は枚挙にいとまがありません。
恥辱に命を永らえるなら、忠節を貫いて名誉をまっとうした方がよほどよい。今回の件はそんな教訓を残しているようです。
※参考文献:
兵藤裕己 校註『太平記 一』岩波文庫、2014年4月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan