俺たちの泰時、和田合戦の恩賞を辞退!北条泰時の真意に源実朝はじめ一同感激【鎌倉殿の13人】 (3/3ページ)
お願いだ」
「鎌倉殿の仰せとあらば、改めて有難く頂戴いたしまする」
同僚たちへの配慮を忘れない「俺たちの泰時」と、そんな泰時の思いに報いる実朝。素晴らしい主従の絆を誰もが賞賛したということです。
めでたしめでたし。
終わりに・義時への強烈な皮肉……屬晩景。修理亮〔泰時〕被參御所。是去五日被預勳功賞。而稱有存案。件御下文属於廣元朝臣。被上表之間。將軍家等巡賞也。不可辞申之旨雖被仰下。固辞及再三。仍令恠其意趣御之處。于時匠作被申云。義盛於上不挿逆心。只爲阿黨相州。起謀叛之時。防戰之間。無其寄之。御家人多夭亡。然者以此所。可被充行彼勳功之不足歟。下官依攻撃父敵。強非可蒙賞云々。世以莫不感歎之。然而重所被仰也。
※『吾妻鏡』建暦三年(1213)5月8日条
以上、泰時の恩賞返上(未遂)エピソードを紹介しました。さすがは「俺たちの泰時」……大いに株を上げた一方、義時に対する強烈な皮肉でもあります。
度重なる義時の挑発に憤り、とうとう挙兵を決意する和田一族(イメージ)
「和田が兵を挙げた(謀叛した)のは父上のえげつない挑発が原因であり、本来しなくてすんだ戦いで、多くの者が討死したのだ」
言外にそんなメッセージを含んだ今回のパフォーマンス。実朝のリアクションも織り込み済みで行ったとしたら、泰時もなかなかの策士ですね。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では見事にすっ飛ばされてしまいましたが、ぐぬぬ……となる義時もちょっと見てみたかったと思います。
※参考文献:
五味文彦ら編『現代語訳 吾妻鏡7 頼家と実朝』吉川弘文館、2009年11月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan