まだ始めていない人はすぐにスタート! 10月から変わったiDeCo。具体的にどこがどう変わった? (1/3ページ)
今回のお話「2022年10月から変わったiDeCo。具体的にどこが変わった?」
個人型確定拠出年金、iDeCo。これまで、働くアラサー女性が始めるならつみたてNISAの方が手軽でおすすめ……とはよく聞いたものですが、どうやら2022年10月の制度変更により、iDeCo加入のハードルが下がったんだとか。では、具体的にどこがどう変わったのでしょうか?
■2022年の改正でiDeCoはどう変わったの?
2022年の4月、5月、10月と加入要件が少しずつ変わってきたiDeCo。「変わった」というと不安に思うかもしれませんが、基本的に有利になる制度であると思います。
では、どのようなところが改正されたのでしょうか。
◇4月からは受け取り年齢の上限が変更に
2022年4月からは、受け取り年齢の上限が引き上げになりました。
というのも、これまでは上限が70歳だったiDeCo。それが改正により、最大75歳からの受け取りができるようになったのです。これは、70歳を超えても働き続けている方の増加が背景にあるといえます。
5年延びた分、運用期間も延びるので、より多くの年金をもらえる可能性があります。
◇5月からは加入できる年齢が拡大
2022年5月からは、加入できる年齢が拡大されました。具体的には、60歳までだったものが65歳までに、という形です。
「え? それだけ?」と思う人もいるかもしれませんが、実はこれは大きな改正です。延びたということはつまり、それだけ積み立てる期間が延び、老後の資金を上乗せできるということを意味しています。
◇10月からは企業型DCにまつわる要件が緩和
そして2022年10月からは、企業型確定拠出年金(企業型DC)にまつわる要件が緩和されました。
企業型DCとは、会社が掛け金を毎月積み立ててくれる代わりに「運用は従業員(加入者)がする」というもの。それに対してiDeCoは、自分で掛け金を積み立てて、自分で運用先を選んで老後に備えるものです。