NHK『紅白歌合戦』は本当に「老人切り捨て」なのか?識者が選出を徹底解説! (2/6ページ)
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12月1日に行われたNHKの定例会見では、『紅白』への批判に対して前田晃伸会長が「年代も広い層が見ていますが、“広い世代に幅広く満足してもらえるにはどうすればいいのか”というのをお願いして、テーマにふさわしい番組になれば」と言及する場面もあった。
『紅白』が若者だけを重視し「年配の視聴者層を切り捨てている」という批判は本当なのだろうか?
そこで本サイトは、ヒットチャートを独自に分析し、音楽シーンの盛り上がりを観測する音楽チャートアナライザーのKei氏に、今年の『紅白』出場アーティストについて詳しく解説してもらった。
■配信1億回再生が選出の目安か
まず、初出場の10組について、Kei氏は「妥当な選出だと思います」と話す。『紅白』公式ホームページでは、出場するアーティストの選出基準として〈1.今年の活躍 2.世論の支持 3.番組の企画・演出〉の3点を挙げている。
「選出基準の“1.今年の活躍”に関してですが、CDの売り上げのほか“インターネットでのダウンロード・ストリーミング・ミュージックビデオ再生回数・SNS等についての調査”とあります。これはCDの売り上げだけに基づくランキングよりも、社会的ヒットの実態を反映しているビルボードジャパンのチャートを参考にしていると考えられます。
今回選ばれた10組は、なにわ男子以外の全てのアーティストがサブスクを解禁しています。近年ではサブスクや配信での大きなヒットの基準として“1億回再生”があるのですが、ほとんどの歌手が1億回再生を突破しているので、これを基準にしているのではないかと感じました」(Kei氏=以下同)
11月16日にビルボードジャパンが掲載した記事では、IVEが「ELEVEN」と「LOVE DIVE」の2曲が1億回再生されていることや、BE:FIRSTも「ByeーGoodーBye」がストリーミング累計1億回再生を突破していることなど、10組のチャートインの実績がまとめられている。