動物たちにも親子の愛情。しかし人間は……源実朝が詠んだこんな一首【鎌倉殿の13人】 (1/3ページ)
鎌倉殿としてだけでなく、歌人としても活躍した源実朝(みなもとの さねとも)。小倉百人一首では鎌倉右大臣として登場。お正月の風物詩として親しまれています。
世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ
海人の小舟の 綱手かなしも※藤原定家「小倉百人一首」第93番 鎌倉右大臣
【意訳】この無常な世の中で、漁から無事に帰った小舟が綱で引き上げられる平和な日々が、いついつまでも続きますように。
いつも民の幸せを願う優しさと、理想を追求し続けた強い意志に基づく政治姿勢は、今も人々の胸を打ちます。
※従来は執権・北条義時(ほうじょう よしとき)に政治の実権を奪われ、文芸に現実逃避する厭世的な将軍として描かれていた実朝。しかし近年の研究では、政治にも意欲を見せていたことが解明されてきました。
そんな実朝のやさしさは動物たちにも向けられており、今回は『金槐和歌集』より、こんな一首を紹介したいと思います。
子を思う母に感激。