『PICU』吉沢亮・大竹しのぶ「リアルで心が苦しい」圧巻の“9分半ノーカット”と『ちむどんどん』ちび暢子・稲垣来泉で『silent』超え (2/3ページ)
■ドラマの質を上げる子役の演技
自宅に帰って1週間もたたずに南は亡くなり、葬儀の後、職場復帰した武四郎のもとに、優里(稲垣来泉/11)が1人でやって来る。優里は「先生の嘘つき。圭吾、死んじゃうんでしょ? 何で見捨てちゃったの? お医者さんなら治してよ」と、泣きじゃくりながら武四郎に訴えた。
視聴者のツイッター上の反響は、「ひと時の観光に癒された後の夕食で、両親の過去を聴く武四郎の表情は悲痛。二人の会話が自然で、とても芝居とは思えない」「大竹しのぶのがん患者の演技がリアルで心が苦しい」など、9分半ノーカットで撮られたという会話シーンが大絶賛。
さらに、函館に転院した圭吾(柊木陽太/11)の病状が悪化し、もう助からないと分かった優里を演じる稲垣の涙の演技も好評で、「ちび暢子の稲垣来泉ちゃんの泣きの演技がすごかった。それを受ける、しこちゃん先生の魂抜けた感がツラい」など、多くの涙を誘ったようだ。
本作は、視聴者から「子役ちゃんたちの演技がえげつなさ過ぎてやばい」などの声が出るほど子役の演技が達者で、その中でも稲垣の評価が高い。稲垣はNHK朝ドラ『ちむどんどん』で、ヒロイン・暢子の少女時代を演じたほか、幼くして多くのドラマで活躍している天才子役だ。
■『silent』を超える平均視聴率
主人公の母の死だけでなく、緊急搬送されてくる子どもが、医者たちの努力のかいなく亡くなったり、容赦ないほどリアルな描写と展開が続く今作。その中で、小さな命の物語をつむぐ子役たちの演技が、その凄みに一役買っているのは間違いない。