【初詣】『マツコの知らない世界』『スクール革命!』で超沸騰!!「神社ソムリエ」佐々木優太がオススメする 「令和5年に行くべき神社」【北海道・東北・関東編】 (2/3ページ)

日刊大衆

■【北海道】上川郡美瑛町『美瑛神社』

「美瑛」というのは、アイヌ語で「濁った水」を意味する“ピイェ”が語源と言われています。長年名前の由来が謎でしたが、地域に「青い池」が発見されたことで理由が明らかとなりました。非常に美しい青色の湖ですが、これは付近の温泉に含まれていた成分(※水酸化アルミニウムなど)によるものだそうです。

 だから、「濁った水」というのは「汚い」という意味ではないことが分かった。アイヌの方々は見た目ではなく、成分の話をしていたということですね。だから、「美瑛」というきれいな漢字にして良かったんです。最近では、近くにある富良野より観光者数が多くなっているとか。

 また、近くに火山があるため昔から被害を受けている地域ではありますが、地元の人たちは「自然によって生かされている」とお話されます。その“恵み”が美瑛の温泉だし、その成分が観光地としての「青い池」を作っている。そういう意味で、ここも「水」に支えられている神社ですね。

 社殿に行くと『美瑛神社』という額がありますが、その前に「懸魚(げぎょ)」があります。「懸魚」というのは、魚のモチーフを置くことで、「建物は水の中」とおまじないをかける、火事避けのこと。

 ふつう「懸魚」は破風(屋根が重なっているところ)にありますが、美瑛神社の場合は大工さんの計らいなのか、『美瑛神社』という額の前に掛けられています。

 面白いのは、懸魚には「猪目」というイノシシの目をあしらった穴があります。イノシシは人間より先に火事を知る力が強いので、火除けのまじないとして古くから神社仏閣で用いられてきた模様です。

 しかし、これが現代だとどう見てもハートにしか見えない。そして、美瑛神社の場合は懸魚に空いているハート型の穴と、「美瑛」の“美”の字とちょうど重なるんですよ。

 そうです。だから、美瑛神社は恋愛運アップの御利益があると考えられます。そして、近くにはお肌がすべすべになる温泉もある。美しい湖「青の池」と合わせて、観光地としても最高の場所ですね。

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