「悩むことは時間の無駄」 切り替えが早い人は困難とどう向き合っているのか (2/4ページ)
――その不安定性、不規則性が私たちの人生に共通しているわけですね。
奥村:そうなんです。人生も常に本番ですよね。だからいろいろな困難がやってくるわけで、ひたすら頭を使わないといけません。
そうした中で、サーフィンであればまずは小さい波からチャレンジをしていって、どんどん大きい波も乗りこなせるようにしていきます。一方の仕事や人生も小さなチャレンジから始めていって、一つ一つ乗り越えていくことでスキルアップしていくというところは共通していると思います。
――奥村さんはケガや病気などさまざまな困難を乗り越えてきました。その中でも34歳で精巣がんが見つかったことは一つの転機だったと思います。がんが見つかる前と乗り越えてからのご自身でどのような変化がありましたか?
奥村:時間に対する感覚はおおいに変わりました。病気を経て、自分には絶対的に時間がないと感じたんです。まだまだやりたいことがありすぎるのに、このままでは死ねないという思いでした。そして、いずれは死ぬのだからやりたいことは全部やるという生き方を選びました。
それから時間の使い方を徹底的に合理化して、自分のやりたいことを優先するように切り替えたのですが、これがハマりましたね。仕事自体もどんどん楽しくなりました。
――死が先にあることを意識し、やりたいことを優先するようになったというお話は、スティーブ・ジョブズの「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしたことを本当にやりたいだろうか」という言葉にも通じます。
奥村:おっしゃる通りなんですが、それともう一つ自分の中に入ってきた言葉があります。それがマハトマ・ガンジーの「明日死ぬがごとく生きよ、永遠に生きるがごとく学べ」という言葉です。明日死ぬと思うくらい全力で生き、永遠に生き続けようとするくらいに学ぶという、こちらの言葉の方が実感に近かったです。
――がんの手術を受けてから2年後には独立をして自分のビジネスを立ち上げています。