「致し方なし」!?満州事変で関東軍の侵略行為はいかにして承諾されたか (2/4ページ)
一方、政府は中国との関係も良好に保っておきたいと考えていたので、満州事変も不拡大の方針をとっていました。予算を与えず、後方支援を断つことで関東軍を抑えようとしたのです。
関東軍も後方支援が望めなければ侵略を進めることはできません。小規模の関東軍では、十分な兵士の数と軍事物資なしに中国軍と戦うのは不可能でした。
こうした状況を見ると、関東軍が侵略を進めていくのは不可能に見えます。それなのに、なぜ止めることができなかったのでしょうか?
朝鮮軍の越境と事後承諾関東軍の侵略行為にストップをかけられなかった理由のひとつに、朝鮮半島にいた「朝鮮軍」の存在があります。ここでいう朝鮮軍は日本陸軍の軍隊のことで、日露戦争の時に大韓帝国に駐留していた軍がもとになって編成された部隊でした。
この朝鮮軍が、独断で「越境」して関東軍を支援し始めたのです。これにより関東軍も勢いづき、そのまま戦線を拡大していきました。
この時に朝鮮軍を指揮していたのが林銑十郎という人物です。本当は、天皇の許可なしに独断で動いた林は、死刑になってもおかしくなりませんでした(それは本人も自覚していました)。
