戦国大名・徳川家康が旗印に用いたスローガン「厭離穢土欣求浄土(おんりえど ごんぐじょうど)」とは?【どうする家康】 (3/3ページ)

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……というのは山岡荘八の歴史小説『徳川家康』や、それを元にしたNHK大河ドラマ「徳川家康(昭和58・1983年)」などによって広く知られています。

家康伝説を彩るカッコいいエピソードながらその出典については未詳、恐らく創作でしょう。では、実際のところはどうなのでしょうか。

……前将軍家に御吉例の御旗あり、白布に、墨を以て厭離穢土欣求浄土と書きたり、これは三州浄土宗大樹寺の和尚登誉上人の筆なり、御筥に入れられ、御側に置かせ給ふ……

※『難波戦記』「御旗本合戦附扇子の御指物の事」より

永禄6年(1563年)から同7年(1564年)にかけて勃発した三河一向一揆の鎮圧に臨んで、登誉天室が家康のため白旗に墨書。門徒らに掲げさせて勝利を収めたと言います。

以来、これを吉例として「厭離穢土欣求浄土」を大書した旗印を陣頭に押し立て、強敵たちと渡り合ったのでした。

終わりに

「欣求浄土」の旗印(黄丸)を掲げ、三河一向一揆を鎮圧する家康。月岡芳年筆

以上、徳川家康の旗印「厭離穢土欣求浄土」について紹介しました。ところで江戸はもともと穢土と呼ばれ、あえてそこを新拠点に定めた家康は、極楽浄土の実現を夢見たのかも知れませんね。

果たしてNHK大河ドラマ「どうする家康」には登場するのか、登場するならどんな解釈が採られるのか、ここも見どころと言えるでしょう。

松本潤が演じる徳川家康と、里見浩太朗が演じる登誉上人の関係に注目ですね。

※参考文献:

岡野友彦『家康はなぜ江戸を選んだか』教育出版、1999年9月 清水克行『室町は今日もハードボイルド 日本中世のアナーキーな世界』新潮社、2021年6月

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