新しいものに挑戦することは疲れる。それでも挑戦すべき理由 (3/4ページ)

新刊JP

ランニングって、自由なんですから。そして、ゆっくり走っていれば、だんだんとスピードも上がってきます。浅井えり子さんが書かれた『ゆっくり走れば速くなる』という本があるのですが、まさに私はそれを実践していました。

――海外の知らない街をめぐるということについて、注意しなければいけないのがトラブルです。治安が悪い地域もあったりしますよね。実際に菊池さん自身は南アフリカでナイフを持っていた男性に襲われそうになったりもしています。そういったトラブルへの対応についてアドバイスはありますか?

菊池:そういったトラブルの可能性はどこでもあると思います。だから、まずは現地の情報をしっかり入手すること。外務省が海外渡航に関する情報を出していますけど、どのようなトラブルが起きているのか、起きる可能性があるのか把握して、覚悟して行くことが必要です。

私が南アフリカで襲われたのは、自分の行動の甘さが原因でした。滞在していたケープタウンは南アフリカの中でも比較的安全とされてはいましたが、危険情報はもちろんあります。その中で現地に慣れてきたこともあって、少し遅い時間に人出の少ない通りを歩いていたところでトラブルに遭遇したんですよね。おそらく私はその道に入る前から狙われていたんでしょう。

その時は落ち込みましたが、「これからも勇気を出して果敢に行動してください」というメッセージには励まされました。トラブルに遭ったからもうやめるのではなく、より注意をしながら行動を続けよう。そう思いましたね。

――「二人分の旅を一人でやる」ということが菊池さんの旅のキーワードです。振り返ってみて、ご自身の旅をどのように総括していますか?

菊池:これは亡くなった妻の分も含めて楽しもうということなんですが、やっぱり二人で旅行に行きたいですよ。でもそれはできないわけだから…。でも、この「二人分の旅を一人でやる」という言葉が、自分にとって精神的な支えになったのは確かです。事あるごとにそう自分に言い聞かせてきました。今振り返ると、すごく力になりましたね。

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