かつて日本では血が売られていた!?現在の献血制度の歴史をたどる (2/3ページ)
現代の献血検診車による献血街頭活動 (兵庫県神戸市須磨区、名谷駅前・Wikipediaより)
東京血液銀行は、現在の赤十字血液センターの前身でもあります。またこの頃、民間の血液銀行も設立され、こちらでは血液をお金で買い取る売血が行われていました。
当時の日本は不況真っ只中で、多くの人は、血液を提供しても一銭にもならない赤十字の血液銀行よりも、血液を買い取ってくれる血液銀行の方へ行くようになります。
このため、赤十字社の血液銀行では、血液の安定した供給が難しくなってしまいました。
赤十字血液センターの誕生それでも民間の血液銀行に血液が供給されているのだから大丈夫だろうと思ってしまいますが、こちらにも大きな問題がありました。
民間の血液銀行で売血する人の中には生活困窮者が多くいて、中にはひと月に何度も血を売る人もいました(現在は一度献血すると2~4週間経たないと次の献血はできません)。
献血と献血の間は、適切な期間を空けないと、血液提供者の体調に悪影響を及ぼします。また赤血球が回復しないうちにまた献血してしまうことになるので、血液そのものの質が悪くなるのです。
質の悪い血液で輸血をすると、患者も肝炎などの重篤な副作用を引き起こすことがあります。