実は海外でも人気の和製スイーツ「羊羹(ようかん)」その原型と発展の歴史をたどる (2/4ページ)
羊羹の源流もこんな料理だったのかも?
ただ、このスープが具体的にどのようなものだったのかは不明です。
熱い汁状のものだったとも、餡かけ料理のようなものだったとも、スープが冷えてプルプルと固まった状態である煮凝りのことを示しているとも言われています。
昔は一般的ではなかったこれを、中国に留学した禅僧が日本に持ち帰ったことで、日本人も羊羹を食べるようになりました。
ちなみに、この頃、羊羹の他にも猪羹(ちょかん)や魚羹(ぎょかん)といった点心、つまり猪のスープや魚のスープも一緒に日本に伝わってきたようですが、現代に残っているのは羊羹だけになっています。
しかし当時の禅僧は肉を食べることが禁止されていたうえに、日本に食用の羊はまだいませんでした。
そこで羊肉の代わりに、小豆を使用して葛粉で固める料理が生まれ、これが現在の羊羹の原型になったというのが、先に挙げた二つの説のうちのひとつです。
またもうひとつの説として、羊の肝臓の形をした中国のスイーツである羊肝こうというものが羊羹の原型になったというものもあります。
いずれにしても、羊羹が中国に由来することに違いはなさそうです。
より現代のものに近い練り羊羹の始まりは1589年。鶴屋という和菓子屋の五代目岡本善右衛門が、豊臣秀吉に献上したのが始まりと言われています。