100歳以上の人の遺伝子を移植すると心臓が若返ることが判明 (2/4ページ)
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・長寿遺伝子変異体がマウスの心臓を若返らせる
今回、ブリストル大学のパオロ・マデッドゥ教授らは、それを高齢のマウスの心臓に移植してみた。
すると、その心臓の生物学的年齢が若返ってしまったのだ。その若返り効果は、人間なら10年にも相当するほど強力なものだったという。
この方法は中年のマウスにも有効で、BPIFB4長寿変異体を移植したところ、心臓の衰えを予防することができた。
心臓と血管が衰える速さは、お酒やタバコ、あるいは座りっぱなしの生活など、さまざまな要因によって左右される。
この実験からは、遺伝子の変異もそうした要因の1つであることがわかる。
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・人間の心臓細胞も若返らせることが判明
一方、今回の研究論文の共著者であるマルチメディカ・グループのアニバーレ・プーカ教授らは、このBPIFB4長寿遺伝子変異体を人間の細胞にも試している。
重い心臓病をわずらう高齢者から心臓細胞を採取し、それにBPIFB4長寿変異体を与えてみたのだ。
プーカ教授らの研究では、こうした高齢の心臓病患者は、とりわけ「周皮細胞」という新しい血管の成長をうながす心臓細胞の機能が弱く、老化していることが明らかになっている。