武田信玄の武力を支えたのは郷土料理「ほうとう」だった!現代にも通じるその栄養価を検証【前編】 (2/2ページ)

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こうして、米ではなく生の麺や味噌が作られるようになり、武田軍の強さのもとになっていったのです。

米よりも最適!?

このように見ていくと、信玄が「ほうとう」を兵糧として採用したのは、苦肉の策だったとも言えるでしょう。

山梨の「ほうとう」

しかし現代の視点で考えてみると、戦いに明け暮れていた時代に「ほうとう」をエネルギーの源としていたことは、実は理にかなっていました。

当時の兵糧食材として一般的だった米は、実際には扱いにくいところがあります。少しでも料理をしたことがある人なら分かると思いますが、米を食べるには洗う、炊く、蒸すという三つの工程を経る必要があります。

ところが穀粉の場合は、水を加えて練り、あとは加熱するだけでオーケー。さらに米ほど重くないので、運搬も容易であることから、軍の機動力も高くなります。

戦国時代は、栄養補給もスピーディーに行う必要があったことから、こうした点は武田軍にとってとても有利だったはずです。苦肉の策で採用された陣中食は、実は戦国時代に最適なものだったのです。

【後編】では、さらに味噌・山菜・キノコ・ジビエと武田軍の関係についても説明します。

参考資料
永山久夫「賢食物語第13話 賢人たちの食術 「武田信玄」と「ほうとう」」

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