Uターンして良かった! 3児の母ながらもグッドデザイン賞を受賞したデザイナーが語る「両立のコツ」 (3/4ページ)
転職してみて、仕事のやりがいやモチベーションに変化はありましたか?
前職も楽しかったけれど、今のほうがより仕事を楽しめています。風通しが良いので、やりたいと思ったことは積極的に挑戦できる空気感がありますね。
入社してすぐ、象印が創立100周年を記念して「STAN.シリーズ」という暮らしになじむシームレスな家電ラインを作ることが決定したんです。自分から手を挙げましたが、社歴が短くても快くチームに迎え入れてもらえました。
炊飯器もポットもおしゃれ! インテリアにこだわった部屋にも馴染んでくれそうなデザインですね。その一方で、私が子持ちであるということもあって、子ども用水筒のプロジェクトにも参加させてもらっていて、「ステンレスクールボトル SD-HA10.15」では2022年度グッドデザイン賞も受賞させていただきました。
興味のある仕事も、向いている仕事も、どちらもさせてもらえていることがうれしいですね。
デザイナーとして権威のある賞の獲得、おめでとうございます。内藤さんの「生活者発想」も活きた商品なのでしょうか。私自身母でもあるので「子ども向けの水筒がもっとこうだったらいいのに」という思いはいろいろありました。塗装剥げが目立つと嫌だなとか、洗うパーツが多くて面倒だなとか。水筒のポーチも、外で遊んで帰ってくる時にはいつも泥がついています。
だから、母が思う「嫌だな」を全部なくしたんです。保冷ケースをなくして、パーツは最小限にして……あとは、量販店の売り場で子どもが見た時に「かっこいい!」って思えるデザインを目指しました。
こだわりが詰め込まれていますね! 「もっとこうだったら」というものは世の中にたくさんあるけれど、その気持ちを形にできるのはデザイナーならではのやりがいかもしれませんね。 実際に自分の子どもが「使いやすい」って言ってくれるのもうれしいですね。最近は上の子が「学校で友達が、ママの作った水筒を使ってたよ」と自慢げに報告してくれるのもやりがいに繋がっています。子どもが喜ぶものを、もっと世の中に作っていきたいです。