この世のほとんどは「悪人」難解だけど優しい浄土真宗の教え (2/3ページ)

新刊JP

世良:ハードルは高いかもしれませんね。ただ、聞く人によってはすごく優しい教えだとも言えます。悪いことをした人であっても阿弥陀様に救ってもらえるということでもありますから。そういう「善人・悪人」の部分が誤解されがちなんですよね。一般的な意味とはずいぶん違うんです。浄土真宗ではだいたいの人間は「悪人」ということになってしまうので。

――世良さんと仏教との出会いはどのようなものでしたか?

世良:実家が浄土真宗のお寺だったんです。といっても子どもの頃は仏教や浄土真宗について親から教わっていたわけではありません。

――ご両親は世良さんに仏教の教えを説いたりはしなかったのでしょうか?

世良:まったくなかったですね。学校も仏教ではなくてカトリック系の学校に進みましたし。ただ、それでもこんな環境ですから気にはなっていて、成長するにつれて自分がお寺に生まれた意味を考えるようになっていきました。その後独学で仏教を学んでいくにつれて、私がお寺に生まれたのは前世からの縁が続いているからだと考えるようになりました。

――仏教の八つの苦しみの箇所が面白かったです。これらの苦しみはどれも人生につきものだと言えます。仏教の教えによってこれらの苦しみから解放されることは可能なのでしょうか。また解放されることを目指すべきなのでしょうか。

世良:解放されるのは可能ですが、かなり難しいと思います。というのも、苦しみを手放す努力や訓練を自分でしていかないといけないからです。それにはまず仏教の教えに触れて、正しい見解や世界観を知る必要があります。

仏教には六道輪廻という教えがあって、人間は現世を去った後に、六道のうちのどれかに赴いて、そこから自分の魂のレベルを向上させるためにまた生まれ変わってくるとされています。現世で抱えている苦しみというのは、前世のカルマを解消させるためのプログラムの一つではないかと考えています。

――私たちの悩みの多くは人間関係にまつわるものです。

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