「楽しい」は「手伸ばし」から?日本神話に起源を持つポジティブな日本語 (3/4ページ)
神々が相談したとされる「天安河原」(あまのやすかわら) (写真ACサイトより)
天照大御神がその賑やかな様子が気になり、外を覗いてみようと少しだけ岩戸を開いたところ、光によって周りの神々の顔(面)が白く照らされはっきり見えるようになりました。
その様子が、「あはれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ をけ」と、古くから伝わる歌謡に伝えられています。
「たのし」は「手伸し」と書き、手を伸ばして喜び舞う様子、つまり「楽しい」の語源ですね。天照大御神が岩戸から戻られ、暗かった世界が白く明るくなり、皆が手を伸ばして喜んでいるさまが目に浮かぶようです。
そして、今でもそのままの意味合いで使われているのが、古い言葉を大切にしている日本人らしいところですよね。
また、「音楽」という言葉の由来も、「神事の際に用いる楽器から来ている」という説があります。