今年も始まった!奈良に春を告げる伝統行事・東大寺お水取り (2/4ページ)
当時、こうした凶事は、国家の病気と考えられ、「修二会」は、それを取り除くことにより、鎮護国家・天下泰安・風雨順時・五穀豊穣・万民快楽など、人々の幸福を願う宗教行事とされたのです。
大松明を担ぎ、振り回しながら駆け抜ける童子「修二会」は現在は、3月1日から2週間にわたって行われています。しかし、元々は旧暦の2月1日から行われていました。このため、二月に修する法会という意味で「修二会」と呼ばれます。
「修二会」のスケジュールを簡単に説明しましょう。良弁僧正の命日である12月16日の朝、翌年の「修二会」を勤める僧侶・練行衆11名が発表されます。
練行衆は、2月20日より「別火(べっか)」と呼ばれる前行が始まり、3月1日からの本行に備えます。そして、3月1日から14日まで、二七ヶ日夜(二週間)の間、二月堂において「修二会」の本行を勤めるのです。
行中の3月12日深夜・13日の深夜1時半頃に、閼伽井屋(あかいや)内にある若狭井(わかさい)という井戸から、観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる儀式「お水取り」が行われます。