暗殺された夫の遺志を継いだ女城主・田鶴(関水渚)の奮戦と壮絶な最期【どうする家康】 (2/4ページ)

かつて夫と共に守ったこの城を、何人たりとも好きにさせてなるものか!(イメージ)
「おのれ松平め、女子(おなご)なれば侮りおるか……武家に生まれ武家へ嫁いだ以上、夫の城は命に代えても譲りませぬ!」
再三の交渉も功を奏さず、ついに家康は引間城を攻めることに。酒井忠次(演:大森南朋)と石川数正(演:松重豊)を総大将に差し向けました。
「来おったな……面白い。よいか、三河の成り上がりなど何するものぞ、遠州武士の意地を見せてやれ!」
「「「おおぅ……っ!」」」
果たして戦闘が開始されると、田鶴は見事な指揮で寄手を翻弄。かつて亡き夫が今川の軍勢をそうした如く、散々にあしらいます。
「まったく女子(おなご)と見くびっておったが、やりおるわい」
「これは本腰を入れてかからねばならんな」
そして翌日。再び寄せ手が激しく引間城を攻め立てると、いよいよ城内への突入に成功しました。こうなれば多勢に無勢、もはや落城は時間の問題です。
「……御方様、敵が!」
「相分かった」
かつて夫が着ていた緋縅の鎧兜を身にまとった田鶴は、長刀を握りしめて立ち上がりました。
「者ども、かくなる上は一人でも多く、冥途の道連れにしてくりょうぞ!」
武装した侍女7~8名を従え、50~60名ばかり生き残った城兵と共に徳川の大軍へ殴り込んだ田鶴は、死闘の末に壮絶な最期を遂げます。
「いやはや全く、男でもこれほどの節義と武勇を供えた者は、なかなかおらなんだのぅ」
酒井・石川の両将はじめ、徳川家中の者たちは口を揃えて田鶴を讃えたのでした。