世界最古の乗馬の証拠か?5000年前の騎手の遺骨が発見される (3/4ページ)

カラパイア

・骨盤と太腿(大腿骨)の筋肉の付着部位
・通常は丸い形をしている腰の寛骨臼の変化
・大腿骨への圧迫による傷跡
・大腿骨骨幹の直径と形状
・垂直の衝撃を繰り返し受けることによる脊椎の変質
・落馬や蹴られたり咬まれたりした痕跡
 成人156体の遺骨のうち、少なくとも24人は騎手だった可能性があると分類され、5人のヤムナ人と時代を前後した2人ずつが、やはり馬の乗り手だったとされた。

 「骨格の記録では、上記指標に当てはまる割合がかなり多く、とくに全体的に健全な骨の割合が低いことは、この人たちが習慣的に馬に乗っていたことを示しています」トラウトマン氏は説明する。

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ブルガリア、マロミロヴォでの考古学的発掘調査 / image credit: Michał Podsiadło・もっと古くから乗馬が行われていた可能性も
 しかし、乗馬の歴史はさらにさかのぼる可能性がある。

「この一連の研究で、さらに興味をそそられる墓があります」アメリカ、ハートウィック大学の名誉教授デヴィッド・アンソニーは言う。

 ハンガリーのチョングラード・ケトシャローム遺跡の紀元前4300年頃の墓は、その状態や遺物から、ステップ族移民のものではないかと長い間疑われていた。

 驚くべきことに、遺骨は上記6つの指標のうち4つを示していて、おそらくヤムナ人よりも1000年も前から馬に乗っていた可能性があることを示している。

 ひとつだけの事例では、確実に結論づけることはできないが、新石器時代の草原地帯の埋葬地では、馬の遺骸がほかの家畜と一緒に人間の墓に埋葬されることがあり、馬の頭の形をした石の棍棒も出土している。

 明らかに、もっと古い出土物にも、こうした手段を適用する必要があるだろう。
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