地球の生命誕生の元となった物質が特定される。地球外生命体を探す手がかりに (2/4ページ)

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窒素原子(青)が背骨となって2つのニッケル原子(オレンジ)が結合している / image credit:The Nanda Laboratory

 生命の始まりについてナンダ氏は、「35億~38億年前のどこかの時点で、生物の前段階である化学的作用から生きた生物系へと変化することになる転換点があったと考えられています」と、説明する。

 その変化を起こしたのが、初期の代謝反応で大きな役割を担ったいくつかの前駆体タンパク質だと考えられるのだという。今回発見されたのは、そうした分子の1つだ。

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ニッケルバック(中央)と他の天然の酵素との比較 / image credit:Science Advances (2023). DOI: 10.1126/sciadv.abq1990・生命の痕跡を調べる指標になる可能性
 望遠鏡を覗き込んで地球外生命を探す研究者たちは、過去や現在あるいは今まさに誕生しようとしている生命の痕跡「バイオシグネチャー(生命存在指標)」を探している。

 今回のニッケルバックは、まもなく誕生しようとしている生命の証拠となる最新のバイオシグネチャーとして採用されるかもしれないと、ナンダ氏は述べる。

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 彼らによれば、生命誕生のきっかけになる化学物質は、おそらくはシンプルな作りなはずだという。そうでなければ、原始のスープの中で自然に作られないからだ。

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