マネキンから学ぶ社会課題の変遷、トーマネが考える環境やジェンダーレス問題への取り組み (2/3ページ)
- タグ:
-
繊維強化プラスチック
-
SDGs
-
マネキン
製品名の「Waltz」は、和紙がルーツの製品ということから、海外でも通用する発音の「Waltz」(和+Roots→和ルーツ→Waltz)と命名されたとのことで、マネキンとワルツが踊れるほど軽いという意味が込められている。

物作りの企業として「見たことのないもの」をテーマに商品開発を行ってきたなかで、SDGsに沿った環境・文化・地域貢献などを取り入れている和紙マネキンを開発することになったそう。トーマネが工場と物流倉庫を構えている茨城県に、地元で栽培した那須楮を使用した「西ノ内和紙」があり、その手作業の文化と伝統をアピールするきっかけになるというのも開発理由のひとつになっている。
従来の製品と和紙マネキンの違いに関しては、環境に配慮したナチュラル素材であること、和紙独自の質感や見た目、製造過程で有機溶剤を使用しないこと、研磨による粉塵が出ないこと、軽量化により従来製品の約20%の重量になっていることが挙げられている。軽量化は経済的メリットが大きいということで、輸送コストや組み立てに関する重労働や労働時間の削減に繋がっており、積み下ろしや設置にかかる労働時間も削減できるとされている。
和紙マネキンのプロトタイプでは、和紙の造形でどこまでできるかを追求するため、汎用性や使いやすさを度外視したフレキシブルなポーズで造形の限界を突き詰めていたという。その中で、紙片検査を何度も繰り返し、強度を高めることや制作スケジュールを早めるために作業工程を見直し改良されていき、製品版が完成したそうだ。
製品の婦人と紳士の2パターンは、衣類を着させるマネキンとしての使いやすさと見栄えのするフォルムとなっている。また、人型以外にもブルドッグやネコのマネキンも制作されていて、四肢にマグネットが装着されていて和紙製で軽いため、壁にもくっつけられるようになっている。