苦手だった手の描写もついに克服か?バージョンアップした画像生成AI「Midjourney V5」 (1/6ページ)
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これまで、画像生成AIには「手を正確に描写できない」という問題点があった。だがついに克服しつつあるようだ。
最近アップグレードされた画像生成AI「Midjourney(ミッドジャーニー)」のの最新版「Midjourney V5」は、前バージョンの「2倍の解像度」や「より広いアスペクト比」がサポートされ、「よりシャープで多彩」で、「一貫性のある画像」を生成できるなど、描写能力が大幅にアップされている。
そして、これまでの弱点だった夢に出てきそうなグロテスクな手ではなく、普通の手を描けるようになったのだ。
・苦手分野を克服しつつある画像生成AI「Midjourney」
近頃世間で大いに話題となっているのは、OpenAIのGPT-4やマイクロソフトのBing Chat AIといった自然な会話を得意とするAIだが、画像生成AIも驚くべき性能を身につけている。
画像を作ってほしいかを文章で入力すると、それに合わせたものを作ってくれる「Midjourney」もそうした画像生成AIの1つ。たとえば「両腕を組んで笑う男性」とAIに指示すると、その通りの画像を作ってくれるのだ。
これを使えば、たとえ絵心のない人でもプロのアーティスト顔負けの画像を作り出すことができる。
が、そんな画像生成AIにも1つ弱点があった。それは手や指の描写が苦手ということだ。なおこれは、Midjourneyだけではなく、Stable Diffusionなどほかの画像生成AIにも共通する問題点だった。
人体のほかの部分はきわめて自然に描き出すのに、その腕の先を見ると、手を融合させたかのように指が多かったり、異様に長かったりと、盛大にやらかしてくれる。