アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ストラスミル編 (1/2ページ)
今回は、シングルモルトの中でもあまり語られることの少ない蒸留所を紹介したいと思います。
《STRATHMILL/ストラスミル》蒸留所です。では早速歴史を辿っていきましょう。
1891年 元々は製粉会社で《グレンアイラ・グレンリベット》として蒸留部門を設立、最初の生産が開始される。
1895年 イギリスのジン会社のギルビー(W&A Gilbey)社が蒸留所を買収し《ストラスミル》と改称。
1962年 インターナショナルディステリラーズ&ヴィントナーズ(IDV)に移りジェスティリーニ&ブルックスによって運営されている。
*United Wine Traders社と合併してInternational Distillers and Vintners(IDV)を設立。
1968年 ポットスティルを4基に増設、精製装置が設置される。
1972年 グランド・メトロポリタン社が同社を買収。
1997年 グランド・メトロポリタンがギネスと合併し、ディアジオ社となる。
2001年 花と動物シリーズで、オフィシャルボトリングである12年物をリリース。
2014年: ディアジオ社のスペシャル・リリースとして25年物が発売される。
*当時倉庫内に合った一番古い樽がこれだったそうです。
・・・とまぁざっくりこんな感じなのですが、客観的に見ても物語がないなぁ・・・と。
やっぱりお酒って味だけではなく、それに伴う人とかの物語がないと中々メジャーになれませんね。でもね、ここのお酒は非常に出来が良いんですよ。実は、ここの蒸留所にはちょっと面白い装置がついているのです。それは・・・《ピュアリファイアー》です。知らないですよねw
日本語だと《精留器》と言います。
《ポットスティル》から《ラインアーム》と言う管が伸びているのですが、その中央部分にこのピュアリファイアーが取り付けられている蒸留所が何個所かあります。
【スキャパ】や【トーモア】・【グレングラント】辺りが有名で、意外な所では【アードベッグ】も、この装置が付けられています。