AIの進化がすごい。自動生成AI「ChatGPT」などの普及で影響を受ける職種は? (3/5ページ)
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・仕事の4分の1がAIに取って代わられる
この報告書では、米国と欧州の職業に関するデータを用いて、今後AIが仕事に与えるだろう影響を分析している。
それよると、現在の仕事のおよそ「3分の2が部分的にAIによって自動化」され、「4分の1は完全にAIに代替」される可能性があるという。
世界的に見れば、「AIは3億人分の仕事を自動化」する可能性があるそうだ。
それによって失業する人も出てくるが、かわりに新たな雇用も生まれる。
そうした新しい仕事は、生産性が高く、それでいて労働コストは安い。それゆえに「経済成長率を大幅に引き上げる生産性ブーム」を引き起こす可能性があると報告書は予測する。
たとえば報告書では、AIが普及してからの10年間で「アメリカの労働生産性の年間成長率が1.5pp弱引き上がる」と試算されている。
もしAIがより高度な仕事をこなせるのならば、この数字はさらに大きくなるという。
また地球全体で見れば、AIは「世界の年間GDPを7%増加させる可能性」があるそうだ。
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・AIの影響は先進国ほど大きい
またAIの影響は、新興国よりも先進国の方が大きいだろうとのこと。なぜなら、新興国はまだ肉体労働の割合が比較的大きいからだ。ちなみに日本は世界で3番目にAIの影響を受けると予測されている。
アメリカ全体では、労働者の7%がAIに仕事を奪われ、そのほとんどは生産性がわずかに低い職種に再就職するだろうと、報告書は予測している。