卵や海苔だけじゃない!2023年春にはさらに食品5100品目の値上げで家計負担は年2万6000円増!地獄の値上げリスト公開

日刊大衆

画像はイメージです
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 昨年、戦慄の値上げラッシュに見舞われた日本。食品だけで、累計2万6000品目が値上げされたが、その波は収まっていない。

「帝国データバンクによると、この4月、食品5100品目が価格アップ。さらに、現時点で判明しているものだけで、年内に2万品目近くが値上がりします。4月以降の食品値上げにより、昨年度と比較して1世帯あたりで月額2000円、年間2万6000円の負担増になるという試算も出ています」(経済誌記者)

 これまで値上げに抵抗していた企業からも、断念する動きが出てきた。

「和洋菓子の『シャトレーゼ』は、これまで店頭に“値上げしないことへの挑戦”という張り紙を掲示し、価格維持に努めてきましたが、4月1日から一部商品の段階的な値上げに踏み切りました」(業界紙記者)

 とはいえ、値上げの原因の一つといわれてきた原油価格は、下落傾向にある。

「昨年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻を受けて、原油価格は急騰しましたが、現在は侵攻前の水準に戻っています。また、輸入価格の高騰につながるため、同じく値上げの原因といわれた円安も、昨年10月の1ドル=148円から、現在は同131円(4月5日現在)程度を推移しており、小康状態です」(前出の経済誌記者)

 では、国民を直撃する、この春の“地獄の値上げ”の原因は何か。値上げ品目と、その背景を、識者に徹底取材した。

 まず、経済評論家の加谷珪一氏は、値上げまでの“タイムラグ”を指摘する。

「メーカーは、コスト上昇を、半年ほどたってから、価格に反映させることが多いんです。円安は昨年後半に進みましたので、新年度の今、値上げに踏み切ったものもありました」

 その代表例が、食卓に欠かせない海苔だ。

「昨年は値上げせずに耐えてきましたが、6月から、大森屋が家庭用商品を平均21%値上げすると発表。白子のり、ニコニコのりなど各社も追随します」(前出の業界紙記者)

■マヨネーズは500円超えに

 また、同じく食卓に欠かせない卵の値上がりは、すでに報じられている。

「全農が発表した4月の1キログラムあたりの出荷価格(東京M)は350円で、1年前の1.68倍です。飼料価格の値上がりに加えて、鳥インフルエンザの流行が響いています」(前同)

 その影響が直撃したのがマヨネーズ。

「油と卵が主原料ですからね。4月から、キューピーは家庭用マヨネーズなどを最大21%値上げしました。一般的な450グラムのマヨネーズが、45円増の520円になりました」(同)

 また、生乳の取引価格の上昇を受け、乳製品も値上げが相次いでいる。

「4月から、雪印メグミルクは、チーズやバターなどを3.1〜19.0%値上げします。『6Pチーズ』は56円増の472円に。明治や森永乳業も、このタイミングで価格を見直しています」(同)

 こうした食料品の値上げは、昨年と同様、主に原油高や円安の影響を受けたと言えるだろう。

 ところが、業界によっては、これまでと違う原因による値上げが見られる。その一つが宅配便だ。

「4月3日から、ヤマト運輸は、5年半ぶりに『宅急便』などの運賃を約10%アップさせました。関東地区内で100サイズの荷物を送った場合、140円増の1530円になります」(流通ジャーナリスト)

 通信販売やフリマアプリの普及で使う機会が増えただけに、打撃が大きそうだ。前出の加谷氏は、人件費の高騰に伴う値上げが始まったと分析する。

「原油高がガソリン代に影響した面もありますが、それより大きな物流コストは人件費なんです」

 また、電車賃も値上げ。JR東日本や東京メトロ、東急電鉄などの関東の鉄道会社は3月
18日から、JR西日本や大阪メトロ、阪急電鉄など関西の鉄道会社は、4月1日から値上げに踏み切った。

「バリアフリー対策を名目にしていますが、人件費の増加もあると思います。それに加えて、コロナ禍で通勤客や出張客が急減し、鉄道会社が売り上げを維持するために値上げした面は、否定できません」(前同)

 4月10日発売の『週刊大衆』4月24日号では、値上げ地獄から暮らしを守る裏技も大紹介!

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