フランスでは暴動も…「度重なる年金改悪」「高齢者世代の切り捨ても?」日本の年金は大丈夫?

日刊大衆

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 フランスが、大規模デモで揺れている。理由は、ズバリ“年金”だ。

「1月10日、フランス政府は、法定年金受給年齢を62歳から64歳へ引き上げる年金改革法案を発表。これに、国民の怒りが爆発しました。最初の抗議運動が起きた1月19日から、3月末までの間に、10回の大規模デモやストライキが起きています。デモには、将来に不安を抱く若者も多く参加していたのが印象的です」(全国紙社会部記者)

 これはけっして、対岸の火事ではない。我が国でも昨年10月25日、社会保障審議会の年金部会で議論された年金改革が“改悪”だと大きな話題となった。

「国民年金の加入年齢を、従来の60歳未満から65歳未満まで5年間延長する案が検討されました。これが採用されれば、60歳で定年退職した後でも、65歳まで保険料を支払い続ける必要が生じます」(経済誌記者)

 年金は高齢者を助ける制度のはずだが……。

「来年、5年に1度の年金財政検証が行われます。ここで年金財政の将来的な見通しが示され、改革案の結論が出されることになります」(前同)

 制度の改悪が現実味を帯びてきた中、厚労省の年金部会の委員に“ある人物”が就任し、波紋を呼んでいる。

「お笑いジャーナリストのたかまつなな氏(29)です。彼女は、芸人としてデビューした後、2017年にNHKに入局。現在は、若者へ政治を伝えるユーチューバーとして活動しています」(前出の社会部記者)

 そんな、たかまつ氏が、なぜ問題なのか?

「たかまつ氏は、選挙で若者の投票が重視される『余命投票制度』を提案したり、高齢者を“悪者”にした選挙キャンペーン動画をアップしたりと、高齢者軽視を批判されています。年金の改悪に一役買うのではないかと、不安視されているんです」(前同)

 すでに、彼女は、“若者代表の立場”として、年金部会に参加している。

「彼女は“持続可能な年金にするため、困っている人の支援は必要だが、余裕がある人の分はカットし、将来世代に回す必要がある”との意見を年金部会で述べたと、自身のツイッターで明らかにしました。これが“高齢者世代の切り捨て”だと、物議を醸す結果となっています」(同)

 現在発売中の『週刊大衆』4月24日号では、今後の年金について経済アナリストの森永卓郎が30年後の年金額を予測している。

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