竹内涼真が“行き詰まりを感じた俳優人生”で見つけた答え (3/4ページ)
――順風満帆に見えても、ご自身のなかではそういった葛藤があったんですね。
僕は俳優業って技術職なのかなと思っているので、それこそ俳優の数だけいろんなアプローチがあって、いろんな表現の仕方があると思っています。分かりやすく「これが正解だ」っていうものがないからこそ、自分のお芝居の根拠は、自分の言葉でちゃんと説明できるようになりたいと思いましたし、自分のお芝居に自信を持ちたかったんです。
――「言語化することで自分に自信をつけたい」という考え方は、非常に興味深いです。
僕が「魅力的だな」と感じる俳優の多くは、演劇学校などで芝居のロジックや基礎を学んでいる方が多くて。
自分のなかで「これだ」という確固たる軸があるからこそ、カメラの前に立つ時に、不安やうそがないんだと思ったんです。フィクションな世界で僕たちは演じるわけですが、演者の感情が本物でない限り、観ている方々も感情移入できないんじゃないのかなと思いました。
だからこそ「感情を本物にするためには、どんな準備が必要なんだろう?」と、そこから逆算していろいろ考えました。
――なるほど。そのために、竹内さんが実践されたことは何ですか?
世の中にたくさん出ている演劇に関する書物を読んだり、知り合いの演技指導の先生から、最新のメソッドや流行りのスタイルを日々学んだりしています。
でも正解はないので、知識を深めた上で自分なりに実践の場で試行錯誤しながら、トライ&エラーを繰り返すことを一番大事にしてきました。いまやっと僕の中で感覚をつかめてきた気がしているので、徐々にその成果が反映されていればいいなと思っています。
――だんだんと、ご自身でも手ごたえを感じつつあるわけですね。
はい。とはいえ僕のモチベーションが変わっても、現場に集まる何百人単位の人たちのパワーが集まってこその「作品」だと思うので、どんな形でみなさんにお届けできるかは完成してみないと分かりません。
だからこそ、自分なりに最大限の準備をした上で、現場でいかにコミュニケーションを取りながら進めていけるかが大事だと思います。