飼い犬を捨てるのはどんな人?保護犬を巡る現状 (2/2ページ)

新刊JP

そういった広く伝えられているのとは違う現状をこの本を通じて伝えられたらいいなと思っています。

――飼い主やペットショップなどから捨てられる犬がコロナ禍以降増えていると書かれていました。飼い主が犬を放棄する理由についてはどんなものが挙げられるのでしょうか。

Kumpoo:まずはペットショップで売られている子犬がかわいいといって飼ってみたら、思ったより大変で捨ててしまうというパターン。あとは今すごく問題になっているのが、飼い主が高齢化して犬より先に亡くなってしまうというパターンです。

また、引っ越しでやむなく手放さないといけないとか、飼い主が病気で飼えなくなってしまうケースもあります。

――高齢化社会ということで、飼い主が先に亡くなってしまうパターンは増えていくでしょうね。

Kumpoo:また、その時々で「ブーム」の犬がいるんですよ。今だとトイプードルなどです。そういう犬は売れるのでブリーダーがたくさん繁殖させるのですが、そうなると必然的に病気になりやすかったり関節などに障害を持った犬も増えるわけです。そういう犬を飼うことになった飼い主が負担になって手放してしまうケースもありますし、ペットショップ側はそういう犬を売ってはいけないので、病気がわかった時点で愛護団体に引き取ってもらいに来ることもあります。

――本書には「マム」という元繁殖犬が登場しますね。彼女は繁殖犬としての役割が果たせなくなったから捨てられてしまったわけですか?

Kumpoo:そうです。犬は年に2回出産できるのですが、ひどいところだと小さな檻の中にずっと座らされて、文字通り繁殖だけをする。小さなところに閉じ込められているからお尻がとこずれのようになってしまって手術をしなければいけない犬もいるんですね。

マムもまさにそういう環境にいた犬だったのですが、保護されてよかったです。実は「マムに新しい家族が見つかる」という話は、あくまで「ストーリー」として描いただけだったのですが、本ができた後に本当に新しい家族が見つかったんです。

――あくまで「フィクション」として書いたことが現実になったんですね。

Kumpoo:そうです。今はもうお姫様みたいに扱われていますよ。

――ペットショップが放棄してしまう場合はそういうケースのほかにもありますか?

Kumpoo:あとは売れ残った時です。ブリーダーに戻されたり、愛護団体に引き取られたりします。いいところに行くといいのですが。

(後編に続く)

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