高収入なのに投資リテラシーが低い「医師」という職業 (2/2ページ)
長く信頼関係を築いていくために、アフターフォローは不可欠なのですが、前職ではそこが十分にできなかった部分があったので、今の会社では長期的に、医師の方々が負担を感じることなく不動産投資を続けられるようなフォローを心がけています。
また、私自身が生死にかかわるような手術をして、その時に医師の方々に助けられたんです。大きな手術だったのですが、担当していただいた脳外科の先生に命を救っていただきました。その恩返しではないですが、今度は私が医師の方々の役に立ちたいという思いがあります。これも今回の本を書いた理由です。
――医師といえば高額所得者の代表格ですが、手元にお金が残らないケースも多いのでしょうか。
森田:そうですね。使い方次第ですが、そうなっている方もいます。日頃から贅沢している方は手元にお金が残らないことが多いですし、使わない方は貯まっていきますし。
――基本的には高い収入を得続けられる仕事ですが、それでもお金への不安は消えないものなのでしょうか?
森田:勤務医だと、医師といっても「サラリーマン」なので、近年の診療報酬の見直しもあって医療機関の収益が伸びにくくなると、それが医師の給与にも影響します。となると自分の勤め先の医療機関から主となる収入を得ながらも、他の医療機関で外勤をこなしてお金を稼ぐということをしないとなかなか収入が上がらないということが不安の原因としてあるのではないでしょうか。
――医師の年収は平均で1000万円以上と高額です。彼らがお金に対して抱いている不安にはどのようなものがありますか?
森田:やはり税金ですよね。収入が上がるに伴って税金も上がり、思ったよりも手元にお金が残らないというところが不安というかどうにかしたいと考えている方が多いです。
――「入門」とあるように、本書で解説されている不動産投資の知識は初心者向けです。これは最初におっしゃっていたように不動産投資に関心を持っている医師が少なく、リテラシーがある医師が少ないからなのでしょうか。
森田:リテラシーについては持っている医師の方が年々増えていると思います。私が担当している方でも、年齢でいうと28歳から32歳くらいの比較的若い方々なのですが、不動産投資に関心をもっていて、1億から2億くらいの投資は必ずやっているという印象です。
そうやって早めに始めた方がある種のロールモデルとなって、他の医師の方にノウハウを伝えたりしているようです。今回の本は後期研修医や専門医になったばかりの世代の若い勤務医の方に手に取ってもらいたいという気持ちから入門書として書いています。
(後編につづく)