繰り返す中耳炎や副鼻腔炎、気管支炎…それってPID(原発性免疫不全症)かも? (2/4ページ)
しかし、季節に関係なく気管支炎や肺炎、中耳炎、副鼻腔炎を繰り返している場合、免疫のどこかに生まれつき障害のある病気「PID(原発性免疫不全症)」が隠れている可能性があります。
PIDによって発熱や咳がいつまでも続いたり、入院が必要になることもあり、重症なPIDでは感染症をこじらせて致死的な状態になることもあります。
PIDはまれな疾患であるため、大人になってもPIDと診断されず、感染によるさまざまな症状に苦しんでいる人がいます。
PIDの症状

鼻やのどは体外と接するのでウイルスや細菌の侵入を受けやすく、PIDは気管支炎・肺炎・中耳炎・副鼻腔炎など、鼻とのどに症状が出ます。
そのほか、下痢や発疹もPIDの症状です。
また、細菌やウイルスが直接侵入しにくい臓器や血液に症状が及ぶ場合もあり、発熱をともなう髄膜炎や発育不全、悪性腫瘍やアレルギー疾患が起こるケースもあります。
専門医に聞く、PIDを見逃さない方法

PIDについて、東京医科歯科大学大学院 小児地域成育医療学講座の金兼弘和教授に話をお聞きしました。
――どのくらいの人がPIDなのですか?
金兼先生:現在診断のついたPID患者数は2,500名を超えるものと推定されます。
PID患者は出生10,000人当たり1人の割合で生まれると報告されており、診断されていないPID患者さんがいると考えられています。