「心理的安全性のある職場」と「ぬるま湯職場」の決定的な違いとは (1/2ページ)

新刊JP

「心理的安全性のある職場」と「ぬるま湯職場」の決定的な違いとは(*画像はイメージです)
「心理的安全性のある職場」と「ぬるま湯職場」の決定的な違いとは(*画像はイメージです)

ここ数年、継続して成果を出せるチームの条件として「心理的安全性」という言葉が注目されるようになった。「心理的安全性」とは「対人関係においてリスクのある行動をとっても『このチームなら馬鹿にされたり罰せられたりしない』と信じられる状態」を指す。

自分の職場や自分のチームを振り返ってみよう。みんなと意見が異なる人を排除しようとしたり、笑いものにしたり、あるいは強権的なリーダーが独善的なやり方でまとめているようなチームでは、メンバーは心理的安全性を感じることはできない。パワハラやセクハラが横行する職場も同様であることは言うまでもないだろう。

■「心理的安全性」が「ただのぬるま湯」に変わる時

心理的安全性がここまで注目されているのは、先述の通りこれが担保されているチームは仕事の成果が出やすいからである。だからこそ、心理的安全性が担保された状態とはどんな状態なのか、深く知っておくべきである。なぜなら、この言葉は誤解されやすいものだからだ。

『心理的安全性 最強の教科書』(ピョートル・フェリクス・グジバチ著、東洋経済新報社刊)では、「心理的安全性」という言葉が「誰も厳しいことを言わず、お互いにやさしい言葉をかけ合い、陽気で明るい職場」のことだと勘違いされる危険性を指摘している。心理的安全性が確保された職場とは「厳しさのない職場」ではない。

心理的安全性の本質は、表面的な笑顔ややさしさで、良好そうな人間関係を取り繕うことではありません。「自分らしく周りの人に接することができる」ことです。相手と意見が違ったなら、対立を恐れずに「自分はそうは思わない」とはっきりと自分の考えを伝えられること。(『心理的安全性 最強の教科書』より)

心理的安全性は「仲良しごっこ」をすることで手に入るわけではない。だから、メンバー同士の仲が良くても、その関係が損なわれるのを恐れるあまりに意見の対立を恐れる職場は心理的安全性があるとはいえない。また、心理的安全性は職場が目指すべき「ゴール」でもない。心理的安全性は、あくまで成果を出す「手段」である。

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