尊すぎかよ!本願寺顕如が結婚31年目に妻と交わした和歌がコチラ【どうする家康?】 (2/4ページ)
でも、如春尼は夫をぶっ飛ばしも笑いもせず、こんな返歌を贈っています。
いくとせの かはらぬ物を 七夕の
けふめづらしき あうせなるらん 如春尼
漢字を当てると「幾年の 変わらぬ物を 七夕の 今日珍しき 逢瀬なるらん」。
何年経ってもあなたへの想いは変わりませんが、今夜の七夕デートは、まるで初めて出会った時のようにドキドキしています……そんな意味合いです。
こちらも夫に負けていません。乙姫だって、彦星に逢うのは一年ぶり。一緒に過ごせるのが本当に嬉しかったのでしょうね。もう尊すぎます。
弘治3年(1557年)4月17日に結婚してから31年。もちろん色んなことがあったでしょう。二人の道のりは、決して平坦ではなかったはずです。
それでも力を合わせ、様々な危機を乗り越えてきた夫婦だけがたどり着ける境地だったのかも知れませんね。
顕如と如春尼、それぞれの略歴以上、顕如と如春尼の熱愛エピソードを紹介してきましたが、せっかくなので二人の略歴も紹介したいと思います。
【顕如の略歴】顕如は天文12年(1543年)1月6日に本願寺の第10世・証如(しょうにょ)の長男として誕生しました。