阪神打線、岡田監督の一言で覚醒? 敵守護神をことごとく打ち崩せるワケは (2/2ページ)
空振りしての三振なら、『力不足』ということで納得しますが」(在阪メディア)
1か月ほど前だった。バンテリンドームでの3連戦を終えた4月23日、その中日3連戦で合計4点しか取れなかった打線の不甲斐なさについて聞かれ、
「打てるヤツがおらんのよ」
と、ボヤいていた。
1か月でこんなに変わるものだろうか。
「例えば、1番の近本はスロースターターで、春先はいつも打撃成績がイマイチでした。他選手も同様です」(前出・同)
岡田監督がガマン強く起用したのも大きい。だが、こんな話も聞かれた。
「スライダーを得意球とする投手と対戦したら、普通はスライダー以外のボールを狙うよう指示を出します。でも、岡田監督はその得意球を狙えと言う時があるんです。好投手ならなおさらで、『失投なんか来ない』と考え、得意球を打つことに活路を見出さなければと考えます」(阪神OB)
対戦チームのクローザーに打ち勝っているのは、そんな“逆転の発想”によるものなのかもしれない。
5月26日から甲子園に帰って、宿敵巨人との3連戦を迎える。巨人・大勢に打ち勝てば、セ5球団のクローザーに「負け」を付けたことになる。(スポーツライター・飯山満)