【朝ドラらんまん】要潤演じる田邊彰久のモデル!東京大学理学部の初代教授・矢田部良吉の生涯② (4/5ページ)
出張は数十回?植物採集に捧げた日々
東京大学において、良吉は植物学の講義に熱心に取り組みます。
朝ドラの田邊教授は少し気取ったところがありますが、実際の良吉は熱心に基本となる植物の標本採集に取り組んでいました。
助教授であった松村任三によると、良吉の標本採集による全出張は数十回に及んだとされます。
明治10(1877)年には、実際に同僚のE・モースが企画した北海道への旅行に同行。標本採集旅行の日誌をつけています。
さらに、毎週日曜日には、東京近郊で標本のための植物採集を実施。小石川植物園などで採集した植物を記録に残しています。
良吉はけして片手間で植物学に取り組んでいたわけではありませんでした。
日本には、中国から伝来した本草学という学問がありました。
しかし本草学は、植物だけでなく動物や鉱物も扱い、植物だけを専門にはしていません。
日本における植物学はまだ黎明期にあり、良吉は発展のために植物標本を採集する必要があったのです。