深海のへんな生き物が大好き!赤い風船のようなタコが発見される

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深海のへんな生き物が大好き!赤い風船のようなタコが発見される
深海のへんな生き物が大好き!赤い風船のようなタコが発見される

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 深海には我々の想像力をはるかに超える奇妙で面白い、いい意味でへんな生き物がたくさん存在する。そういった生き物が大好きなのは私だけではないはずだ。

 光もとぼしい深海で発見されたのは赤い風船によく似たタコだ。

 目にも鮮やかな赤色に半透明で丸っこい形。おまけにふんわり漂う動きといいまさに風船そのもの。でもよく見ると短めな足や目もしっかりあるよ。

 先月末、海洋研究組織の探査船「ノーチラス号」によって発見されたこのタコは Japatella diaphana。和名はナツメダコという。いわれてみれば赤く熟したナツメの実にもよく似てるかわいらしいタコである。



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Balloon-Like Bolitaenid Octopus | Nautilus Live・赤色の風船そっくりなナツメダコ
 場所は中部太平洋沖の水深およそ1138m。キングマンリーフ周辺の名もなき海山を探索してた無人探査機の目に赤色で半透明のナツメダコが映り込んだ。

 遠目だとほんとに赤い風船みたいに見えるからかわいすぎる。膨らんでいるのは胴の部分だそうだ。

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 角度が変わると短めな足と小さめな目もある。クルーによるとこの目はつぶってる状態なんだそうだ。

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 てことはふだんはもっと動いてるのかも
 いつもはどんな感じなんだろう?・和名の由来は熟したナツメ?タコにしては小型で短い足が特徴
 Japatella diaphana は タコ目 クラゲダコ科 Bolitaeninae亜科に属する外洋性のタコで、和名はナツメダコという。由来は見たまんま熟したナツメに似てるからかな?

 全長12cmほどで外套膜の長さは約5cm とタコにしては小型の部類。体は透き通ったゼラチン質で全体が色素細胞で覆われている。また愛嬌ある短めの足も特徴の一つだそうだ。

 生息域が深海なため詳しいデータはほとんどないが、分布は日本を含む世界中の外洋の海底火山上と考えられている。・コブタイカの赤色タイプと空目したクルーも
 ノーチラス号のクルーの一人は、当初このタコが「子豚みたい」と評判の Piglet Squid (通称:コブタイカ)に見えたそう。 Japatella diaphana だとわかったそうだ。

【参考】クルーが空目したコブタイカ。
イカやタコは色変するためコブタイカの赤色版かと思ったそう

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Piglet Squid Siphon Looks Like a Snout | Nautilus Live

 深海の生き物に慣れてるクルーもとっさにはわからなかったレアなタコ。ちなみにこちらはモントレー湾水族館研究所が公開したナツメダコの映像だ。

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 これといって急いでるふうでもなく、空に浮かんだ風船のようにふんわり漂ってる姿にそこはかとなく癒されたわ。

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 シュールというかメルヘンというか突拍子もない生物がいる深海ってやっぱ神秘の宝庫だな。

References:greatergoodnews / laughingsquidなど /written by D/ edited by parumo



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