宇崎竜童、77歳独占告白「梶芽衣子との『曽根崎心中』の逸話」俳優人生から学んだもの (2/3ページ)
相手役のヒロインは梶芽衣子。映画はヒットし、数々の映画賞にも輝いた。
僕を指名してくれたのが梶芽衣子さん。すでに彼女が歌う曲『袋小路三番町』を書いていたし、以前から顔見知りでした。
それで増村監督が僕に会いたいというので、梶さんがダウン・タウンのライブに連れて来られて。ライブが終わった後、増村監督に聞かれました。
「宇崎君は梶芽衣子とのコンビで映画に出てみる気がありますか?」
■梶さんのアドバイスのおかげで思ったより大変じゃなかった
僕は詳しいことは何も聞かずに「やります」と返事しました。まだ、その段階では、どんな映画を撮るか何も決まってなかったんです。その後、増村監督からは何度も題材となりそうな原作をいただき、何か月かたって、ようやく電話で「近松をやることになったから」という連絡が入りました。
初の主演、しかもセリフが多い役でしたが、「増村さんは手取り足取り細かく演出してくれる監督だから、その通りにやればいい」という梶さんのアドバイスに従い、監督の指示通りやっただけです。もちろん、セリフはしっかり覚えて、現場に入りました。だから、思ったほど大変でもなかったですね。
ーー翌年、NHKドラマ『阿修羅のごとく』にも出演。演出は和田勉、脚本は向田邦子。共演は佐分利信、八千草薫、加藤治子、いしだあゆみ、風吹ジュン、緒形拳と、豪華な顔ぶれ。宇崎の役は興信所の調査員だった。
このときも和田勉さんと向田邦子さんが僕のライブに来られて、「アンタ、出る気はある?」と言われたので、「分かりました」と。