古代ローマ人は脱毛に余念がなかった。50本以上の毛抜き(ピンセット)が発見される

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古代ローマ人は脱毛に余念がなかった。50本以上の毛抜き(ピンセット)が発見される
古代ローマ人は脱毛に余念がなかった。50本以上の毛抜き(ピンセット)が発見される

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 今や男女問わず気軽に脱毛をする時代であるが、実は古代ローマ人たちは美意識が高く、脱毛にご執心だったらしい。

 イギリスにあるローマの最大集落跡のひとつで、50本以上の大量の古代の毛抜き(ピンセット)が発見された。

 このピンセットは男女ともに使用されていたそうで、眉毛やヒゲはもちろん、脇の下やすね毛など、ムダ毛の処理もこれを使って行っていたという。ちなみに強烈に痛いそうだ。

・意識が高い古代ローマ人は身だしなみを整えるのに余念がない
 英シュロップシャーロクセターにある古代ローマ時代の遺跡「ロクセター・ローマン・シティ」で発掘調査を行っていたところ、その中心部にある2~4世紀頃の遺跡から、50本以上のピンセット(毛抜き)が発掘された。

 この発見は、古代ローマの男女共通の身だしなみや美の理想像について、貴重な洞察を与えてくれる。

 身ぎれいにする習慣は、ローマ人の清潔感や公のイメージの完璧性を追究するための本質で、彼らの日常生活の重要な部分を占めていた、と「イングリッシュ・ヘリテージ」誌がプレスリリースで報告している。

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ロクセターから出土した古代のピンセットを調べる学芸員 / image credit:
 ローマ人は清潔さと公共のイメージに強いこだわりを持っており、日常生活の多くをそれに費やしていた。

 コミュニティの風呂に毎日のように通っていた人々が多くいたのは、「テルマエ・ロマエ」を見たことのあるお友達なら知っているだろう。・古代ローマでは身分を問わずムダ毛の処理をする習慣があった
 そして、発見されたこれらのピンセットは、眉毛やヒゲはもちろん、体の不要な毛を除去するために使用されてたという。

 ということは、古代からローマ人はムダ毛を処理する習慣があったということを意味する。イタリア半島では社会的・経済的な境界を越えて、こうしたこだわりが、貴賤関係なくあったという。

 2014年に発表された研究によると、ユリウス・カエサルも、体のムダ毛をピンセットで抜いていたと言われている

 一般庶民もごく一般的に脱毛を行っていた。それだけでなく、化粧品の類もよく使っていたらしい。この習慣はイタリアに限らず、のちに進出したブリテン島にまで伝わった。

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photo by iStock

 ロクセターのイングリッシュ・ヘリテージの学芸員、キャメロン・モフェット氏はこう語る。
ロクセターだけで、50以上のピンセットが発見されています。これは、英国で最大規模のコレクションのひとつで、ごくごく一般的な道具だったことがうかがえます。

ローマ時代のブリテン島で、男女ともに脱毛が一般的だったと聞いて、驚くかもしれません。

ピンセットの利点は、安全で単純で、安価であることです。とはいえ、脱毛につきものの痛みがなくなるわけではありません
・体の露出が多いスポーツでは体毛を除去するの常識だった
 体の露出が多い、レスリングのようなスポーツを行うにあたって、目に見える体毛はすべて除去すべしというのが古代ローマの社会常識があったという。

 幸いなことに、現代の脱毛は、それほど耐え難い痛みを感じないで行えるが、この苦痛に関心が向けられたのは、ここ100年ほどのことだ。

 ローマ人にとって、肉体的な完璧を目指すには、代償がともなったということだ。彼らは公衆浴場にも執着していて、毎日のように頻繁に通った。

 地位や洗練さの象徴として、多くのローマ人は、外見を美しく見せるためのさまざまなツールを備えた専用の身だしなみセットさえ持っていたのだ。その中にはピンセットもあった。

 古代ローマでは、とにかく無用な体毛を根こそぎにするため、ピンセットはそれこそ体のあちこちに使われた。

 ローマのファッションに負けじと、ブリテン島のローマ人も、自分たちが野蛮人ではないことを主張するため、ツルツルのお肌を好んだ。・ただ悲しいことに、ピンセットでの脱毛は痛みを伴う
 だが悲しいことに、これは、痛み、つまり耐え難い苦しみをともなう脱毛処置に耐えることを意味
していた。一般的に、脱毛は奴隷の手によって行われていた。

 この苦しみは、拷問に等しく、ローマの作家で、政治家でもあったセネカは、かつて友人に宛てた手紙の中で、公衆浴場で繰り返される騒動を嘆いた。
腋毛処理を行う痩せた男のあげる声は、まさに金切り声そのもので、まわりの人たちが驚いて、思わず振り向くほどだ。

自分が仕事をしていて、誰かに叫び声をあげさせているとき以外は、その叫び声がやむことはない


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紀元90年にできたイングランド、ロクセターのローマ都市 / image credit:iStock・ローマ時代の英国の都市の過去を深く掘り下げる
 シュロップシア州の中心にあるロクセターのローマ都市は、ヴィリコニウム・コルノヴィオラムとしても知られ、英国におけるローマ文明の例外的に保存された遺跡といっていい。

 この遺構の発掘調査で、にぎやかなローマの町の土台を形作った、一連の記念碑的構造物が明らかになった。

 政治や立法の中心である広場は、コミュニティを作る中枢的な役割を担っていた。

 市場や、マセルムという屋根つきのマーケットなどが、珍しい商品を求める買い物客のニーズに応えていた。多面的な拠点として機能した浴場の集会所は、教育、社交、商業、行政の中心となった。

 ローマ文化の中心である浴場そのものは、衛生と娯楽の両方を提供する場で、最終的にこうした場所が100以上作られたことは、ロクセターの住民の豊かさを示す証拠だ。

 ロクセターでは新たな博物館ができ、これらのピンセットを含む、これまで一度も公開されたことのない、そのほかの400点もの遺物も展示している。

 崇められた神々を表す小立像、浴場に湯を供給するローマの水道管、ネイルクリーナー、耳かき、香水やバスオイルを入れる繊細なガラス瓶、アイライナーやアイシャドウをつけるのに使う銅合金で作られた化粧セットなどが、数多く展示されている。

References:Romans to blame for no-body-hair trend, says English HEritage | English Heritage / Caesars Loved Tweezers! Plucking Romans Were Obsessed With Hair Removal / written by konohazuku / edited by / parumo



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