1人3万円の寿司店に外国人が殺到!日本に熱視線を送る「フーディー」とは (1/2ページ)
コロナ禍が終わり、都内を歩いていると外国人観光客の姿が増えてきた。
「観光立国」を掲げている日本の外国人観光客誘致は、コロナによる中断を経て、今後再び活発になっていくのだろう。
そんな中で注目を集めているのが「食」の分野である。「ガストロノミーツーリズム」や「フーディー」という言葉をご存じだろうか。
■美食のためにお金を惜しまないフーディーたちが日本に熱視線「フーディー」とは一般的には「食通」「グルメ」と解説されるが、これだけでは彼らの食への熱意が伝わらない。彼らは旺盛な食への関心が高じて、世界中を股にかけて食べ歩く。海外旅行の楽しみの一つとして旅先で食べ歩きをするのではなく、食べ歩きのために海外旅行をする人々である。
当然、彼らの多くは富裕層であり、おいしいもののためには金を惜しまない。中にはプライベートジェットで世界中を回る人も。そんなフーディーたちが熱い視線を送っているのが日本なのだ。
人里離れた山の中にある知る人ぞ知る名店や、何年も予約が取れない超人気店など、日本の食資源は奥深い。インターネットやSNSの発展によって、これまでには伝わらなかった魅力的なお店やおいしい食べ物の情報が世界中に伝わるようになった。フーディーたちの日本への関心の背景にはこんな事情がある。
観光資源としての「食」に注目した『「フーディー」が日本を再生する! ニッポン美食立国論 ――時代はガストロノミーツーリズム――』(柏原光太郎著、日刊現代刊)はこんな例を取り上げている。
福岡県北九州市の「照寿司」は、かつては飲み放題つきで一人5000円ほどのリーズナブルな寿司店だった。しかし2013年に父親の跡を継いで主となった渡邉貴義さんは、お店を高級志向にモデルチェンジ。扱う魚の質を上げ、極上の寿司を提供するようになった。
職人として技術を磨くこと、そして九州中から一流の食材を発掘する努力はもちろん、渡邉さんはSNSも活用した。