「おぐらが斬る!」たかが叱られた程度で? 自衛隊候補生銃乱射事件 (1/2ページ)
14日午前9時10分ごろ岐阜市にある陸上自衛隊の「日野基本射撃場」で、自衛官候補生が自動小銃を乱射、隊員2名が死亡、1名が負傷という事件が起きた。死亡したのは52歳の教官と25歳の隊員だという。
撃った男は18歳で春に高校を卒業し4月に入隊して、まだ2カ月半しかたっていない若者だという。
自衛隊員の銃乱射は約40年前、1984年に陸上自衛隊山口駐屯地山口射撃場で、射撃訓練中の2等陸士の男が、いきなり持っていた銃を発砲して4人が重軽傷を負い、そのうち1人が死亡するという事件が起こっている。
この男は事件当時、重度のうつ病で心神喪失状態だったとされ、不起訴処分となっている。
今回逮捕された男は、まだ自衛官候補生だ。最初の3か月は自衛隊では候補生として訓練を受ける。実弾を使っての射撃訓練は訓練科目の一つだ。
自衛隊では銃や実弾の管理は徹底されており、候補生が射撃訓練を行うときに、実弾は3~5発程度を撃つ直前に、教育係から手渡される。
今回3人の被害者は、その射撃訓練の教育係であったというから、実弾を銃に装填した瞬間に発砲したのだろう。
加害者の候補生はその場で取り押さえられたというが、岐阜県警によると男は「叱られた」「52歳の隊員を狙った」「人間関係にトラブルがあった」という。ただその背景などはまだわからない。
警察庁の発表によると、2022年(令和4)の発砲事件は9件、負傷者2件、死者数4人。うち6件が暴力団関係によるものだ。
銃を持った人の中には、自分が強くなったような気分、万能感すら感じる人がいるという。
加害者候補生の、銃に実弾を込めたとき「いまなら」と思ったのかも知れない。5回ある実弾射撃の訓練で最期の5回目だったというから、計画性も考えられる。今後の捜査を待ちたい。
今後、捜査の主体は警察から自衛隊内の犯罪捜査を行う警務隊が行うという。
ここのところ、元自衛官のセクハラ裁判や、沖縄県宮古島沖の陸自ヘリ墜落事件など、自衛隊には残念なニュースが続いている。