あなたの「感情の容量」はどのくらい?ストレスから心を守る方法 (1/2ページ)
生きていれば楽しいことも悲しいこともある。いい時期もあるし悪い時期もある。
「たいした試練も災難もなく人生を送れるのは、よっぽど運がいい人だけ」――そう述べるのは、臨床心理士のエマ・ヘップバーン氏だ。そして、この起伏の激しい道を歩き続けていくには、自分自身のメンタルをケアし、疲労を取って整えていかねばならない。
ヘップバーン氏の著書『心の容量が増えるメンタルの取扱説明書』(木村千里訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)その方法を教えてくれる。
■あなたの感情の容量はどのくらい?私たちの生活を混乱させるストレス。溜まりすぎてしまうと、頭はぐちゃぐちゃになり、次の行き先を見失ってしまう。本書ではそんなストレスの対処法がつづられている。
その一つが、感情のキャパシティを把握するという方法だ。
ヘップバーン氏は、感情の容量には限界があると語る。それを「キャパシティカップ」と呼ぶ。そして、このカップの空き容量は何かするごとに減っていく。ネガティブなことだけではなく、楽しいイベントでさえも、多少は容量を食う。
カップの中身はひっそりとたまっていき、いつの間にか容量ギリギリになってしまう。そんなとき、ちょっとでもストレスがかかると、カップの中身はあふれ出てしまう。「たいしたことじゃないのに、なぜ過剰反応してしまうんだろう」「ふだんならできることなのに、なぜできないんだろう」――そう自分でも思ってしまうような状況が起こるのだ。
そこで本書では、「キャパシティカップ」を実際に書いてみるというワークを実践する。
カップの絵を描き、今、自分の感情の容量を消費しているものを、カップの底から順に書き出していくのだ。今抱えている不安、心配なこと、未来のイベントの計画、仕事や育児などの日課。どんどんカップの中身が埋まっていくはずだ。
ヘップバーン氏は、「自分は、もともと使える容量がかぎられている」という事実を認識し、受け入れることが大事だと述べる。そうすれば、優先順位を考えながら、残りの容量を有効に活用できるようになるからだ。