約145万年前、ヒトがヒトを解体していた痕跡を発見。共食いをしていた可能性 (2/5ページ)
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ケニアのナイロビ国立博物館に所蔵されている145万年前のヒトの脛骨には傷跡があるのがわかる/ image credit:JENNIFER CLARK
その骨の傷は何によって付けられたのか?
この謎を解くために傷跡を3Dスキャンしてモデル化し、石器・動物の歯・動物に踏まれたなど、原因がわかっている他の骨の傷跡898点と比べてみた。
すると、ケニアの化石についていた11点の傷のうち9点は、石器によってついた傷跡とピッタリ一致することがわかったのだ(残りの2点は、おそらくサーベルタイガーのような大型猫科動物に噛まれたもの)。
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脛骨についていた傷跡の拡大図 / image credit:Briana Pobiner・ヒトがヒトを食べていた最古の証拠となる可能性
この化石が誰なのかははっきりしない。78万年前に焼き魚を焼いたことで知られる「ホモ・エレクトス」か、あるいは「ホモ・ハビリス」や「パラントロプス・ボイセイ」だったかもしれない。
またその骨に石器で傷跡をつけたのが、同種なのか、それとも別の種だったのかもわからない。
いずれにせよ、その切り傷がふくらはぎの肉付きがいい部分に集中していることから、石器でまとまった量の肉を削ぎ落とすときについた考えられている。
削ぎ落した肉は食べられていた可能性が高いという。
なぜ彼らは共食いを行ったのか?その理由ははっきりしないが、ポビナー氏らは、空腹を満たすためだったと推測している。