約145万年前、ヒトがヒトを解体していた痕跡を発見。共食いをしていた可能性 (3/5ページ)
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3Dモデル化された骨の傷跡。その形状は石器によるものとピッタリ一致する / image credit:MICHAEL PANTE・空腹を満たすためではないとする説も
だが、「空腹を満たすために食べた」という説に対する異論もある。
カタルーニャ人類古生態学・社会進化研究所の動物考古学者パルミラ・サラディエ氏は、「足の骨の一部に石器で切り込みを入れただけでは、空腹を満たすために肉を切り取ったと断定できない」と反論する。
たとえば、なんらかの儀式のために肉を切り取った可能性や、戦いで破った敵の肉を口にした可能性、あるいはあくまで補助的な食料として食べた可能性など、いろいろなケースが考えられるという。
問題をより複雑にしているのは、この足の骨がもともとあった状況がよくわからないことだ。
この骨は、堆積物が侵食されたおかげで見つかった。
約150万~160万年前の火山灰層のすぐ上にあったことから、その当時のものだろうと推定されたが、本当はその地層よりもう少し新しい地層に埋まっていたのではという意見もある。