石田三成(中村七之助)の通称・治部(じぶ)って何?どんな役割があったの?【どうする家康】 (3/3ページ)

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治部大丞(じぶのだいじょう)、正六位下相当

治部少丞(じぶのしょうじょう)、従六位下相当

四等官:治部録(じぶのさかん)

定員は大録1名、少録3名

治部大録(じぶのだいさかん/だいろく)、正七位上相当

治部少録(じぶのしょうさかん/しょうろく)、正八位上相当

その他の下級官吏

解部(ときべ)定員は10名、訴訟を担当した。

史生(しじょう)四等官の下に配属される書記官。

省掌(しょうじょう)使部、直丁の指揮監督者。

使部(しぶ/つかいべ)雑役人。

直丁(じきてい)主に力仕事を担当。

終わりに

以上、石田三成の通称「治部(少輔)」について紹介してきました。外交や訴訟に儀礼。何となく、几帳面な彼に合っていそうな官職ですね。

家康が、最も戦いたくなかった男

石田三成 いしだ・みつなり

[中村七之助 なかむらしちのすけ]

巨大な豊臣政権の実務を一手に担う、才気あふれる、最高の頭脳の持ち主。家康もその才能に惚れ込むが、秀吉亡き後、太閤への忠義を重んじる三成は、家康と対立、激しい前哨戦の末、関ヶ原での大一番に臨むことになる。

※NHK大河ドラマ「どうする家康」公式サイト(登場人物)より

NHK大河ドラマ「どうする家康」では割愛されるでしょうが、もし彼が治部と呼ばれた時は、今回の話を思い出してみるのも一興でしょう。

※参考文献:

笠井純一 編『八省補任』八木書店、2010年12月 吉川真司『律令体制史研究』岩波書店、2022年1月

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