「学生時代、制服を裂かれたことがある在日韓国人の母。『この人よ!』と泣きながら持ってきた記事で紹介されていたのは...」(東京都・20代女性) (1/3ページ)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Mさん(東京都・20代女性)
その日、Mさんは課題のために記事を印刷していた。ある男性のことが書かれていたという。
それを見た母親が「この人、この人よ!」と言いながら涙を流しはじめ......。

<Mさんの体験談>
ある日、私が課題をコピーしていたら、母が印刷された記事を持ってきました。
「ありがとう」と言って受け取ると、母が「この人、この人よ!コートの人は!」とポロポロと泣くのです。
何度も聞かされた母の過去「コートの人」と聞いて、子供の頃から何度も聞かされた母の過去を思い出しました。
母は在日韓国人で、学生時代、下校中に制服を裂かれたことがあったそうです。
当時は、あちこちで同じような事件が起きていましたが、まさか自分にも起きるとは思っていなかった母。制服を破られ、ひどい言葉をぶつけられ、立つこともできず......。
幸いケガはありませんでしたが、恐ろしさと恥ずかしさでずっとしゃがんでいたそうです。

そんな母に学生服の男子高校生が近づいてきました。
男性が近づいてきたので、周りの女性も母も身構えていたのですが、その男子高校生は着ていたコートを脱いで、「よかったら、どうぞ」と一言だけ言い、渡してくれたのだとか。
母はその人からもらったコートを上に着て、無事に帰宅できたのです。
コートの人は、いま...それから30年、母は今でもそのコートを大事にしまっています。