還暦で海外留学。大きなチャレンジを成功させるために必要なものとは?(前編) (2/4ページ)
また、夢を持つことや最後まであきらめない姿勢の大切さを改めて感じられたという声もあり、ポジティブな感想がもらえたのはうれしかったです。
――もともと松木さんは旅行や仕事などで海外渡航の経験は豊富にありましたが、やはり留学は他の経験とは違いましたか?
松木:違いますね。海外旅行では45か国ほど行っていますが、旅行と実際に住むとでは天と地ほどの差があります。
実際に住むとなると、生活の基盤をその場所に構築しなければいけません。その準備がまず大変でしたし、文化や習慣の違いにも戸惑いました。日本人はよく勤勉で几帳面で控えめと言われていて、実際に濃淡はあっても民度は高いと思います。ただ、そうした感覚を当たり前に持っていると、海外の生活で驚かされることが多いんです。それが当たり前ではない、と。
――カルチャーショックのようなことが起こるわけですね。
松木:海外旅行でも感じることはありますけど、実際に住んでみるとそれがよく分かります。
――そうしたギャップをどのようにして乗り越えていったのでしょうか?
松木:やはり「郷に入っては郷に従え」で、自分の感覚や主義、主張を押し付けないこと。まずは相手を理解して、その中で自分の言いたいことを言うように意識しました。一方で日本にいるときよりも、自分の主張ははっきり言うようにしましたね。
――なるほど。柔軟な姿勢を取りながらも、主張すべきことははっきり言うと。
松木:そうですね。むしろそうでないとやっていけないと思いました。日本人はなかなか自分の意思をはっきり示すのが難しいと感じるかもしれませんが、アメリカでははっきり伝えるという姿勢を持つことが大切です。
――年齢を重ねると異文化であったり、自分が思っていたことと違うことを受け入れることのハードルが高くなっていくように思います。その中で松木さんが柔軟でいられたのはなぜですか?
松木:このアメリカへの渡航は、息子の留学が一番大切だったんです。