7月場所最注目の“トリプル大関とり”、序盤5日で勝負決まる? 豊昇龍は苦戦濃厚、話題性も足かせか (2/2ページ)

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力士として100場所以上経験している私でも引退するまで苦労しました」と本場所序盤は場内の雰囲気に適応することの難しさもあると説明。

 その上で「初日、2日目とつまずいたら挽回するためには相当な労力を必要とします。逆に4勝1敗とか5連勝できれば、勢いがついて中盤以降がかなり楽に臨めます」と、序盤戦の成績は中盤戦以降の心身の状態を大きく左右すると指摘している。

 7月場所で大関とりに挑む豊昇龍、大栄翔、若元春も序盤5日間は特に集中して臨みたいところだが、先場所は豊昇龍(不戦勝1含む)、大栄翔が「4勝1敗」、若元春が5戦全勝と全員が序盤戦をうまく乗り切っている。ただ、3月場所では大栄翔が5戦全勝の一方、若元春は3勝2敗、豊昇龍に至っては2勝3敗と負け越している。特に豊昇龍はかねて精神的に未熟な面があるとされているため、一度つまずくとイライラしてより勝てなくなる悪循環に陥ることは考えられる。

 また、7月場所の3名には大関とりの話題性を見込んだ懸賞が多数つけられることも予想される。懸賞は力士にとって貴重な収入源であり、懸賞が多くかかった相手には目の色を変えて挑む力士も少なくないが、3名が“カネ”でモチベーションが上がった相手に苦しめられる展開も決してゼロではないだろう。

 豊昇龍、大栄翔、若元春はそろって今回が初めての大関とり。チャンスを一発でモノにするのは誰なのか、それとも全員で大関の座をつかむのか。7月場所は土俵内外で熱い場所になりそうだ。

文 / 柴田雅人

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