日本屈指のパンメーカー・木村屋にはいくつもの名前がある!?その歴史と企業名の変遷をたどる (1/4ページ)
店は木村屋、のれん分けは木村家一家
銀座の木村屋といえばあんパンが有名です。特にあんパンが好きではないという人も、その企業名は耳にしたことがあるでしょう。今回は、この木村屋という企業の歴史と、名称の歴史を辿ってみましょう。
実は、木村屋は最初から「木村屋」という名前だったわけではなく、最初は明治二年に文英堂という店名でスタートしています。これが木村屋に変わったのは、翌年の明治三年に銀座付近へ移転した時のことでした。
店舗は明治七年にも移転しており、それが現在の銀座のあの場所です。酒種を使った木村屋独自のあんパンを作るようになったのもこの頃で、銀座であんパンを売っている木村屋、というイメージはこの頃に固まっていったわけです。
ちなみに、銀座の木村屋に今も掲げられている看板には「木村家」とあり、「屋」ではありません。これは看板を書いた山岡鉄舟が誤って書いたとされていますが、当時は親子で経営していたため必ずしも間違いとは言えないところがあります。
また昔の木村屋にはのれん分け制度があり、のれん分けされた各地の店舗には「木村家」の屋号が授けられています。